創業90周年、2000棟以上。「心地よい空間」のための「妥協なき家づくり」。信州の住まいづくりを牽引していく存在。
代表取締役社長 小林稔政氏
(一般社団法人JBN・全国工務店協会 前副会長)
所在地 | 長野県松本市 |
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事業内容 | 注文住宅・リノベーション・不動産仲介 |
チームコーチングによる効果
・実績:30戸→44戸 46.7%UP
・品質コンテスト全国大会第1位受賞
バラバラだった社内が一枚岩になることで、強力な成長エンジンを獲得!
Q. チームコーチングを導入したきっかけは?
商品をマルチブランド化(高級・低コスト・リフォームなど)して、組織も事業部制に変えたのですが、その結果、縦割り組織の弊害が出て社内がバラバラになっていました。そんなときに、チームコーチング(以下「TC」)のカンファレンスに参加したところ、TCの手法によって会社が一枚岩になっていく事例発表を聞いて、「これだ!」「これをやりたい!」と思ったのです。
Q. チームコーチング導入時の感想は?
社内会議では、これまで私と常務の2人が会議を主導するのが常態となっていましたが、TCを導入したことで、まず、会議の雰囲気が変わりました。 会議中、普段は意見を言わない社員達からたくさんの意見が出て、場の空気が明らかに変わったのです。会議が変わると、社員の意識が変わります。それまで指示待ちだった社員に当事者意識が生まれてきました。
Q. チームコーチングが経営に与えた効果は?
具体的な効果として現れたのは、営業活動と品質改善です。営業活動では、まずKPIを設定しました。さらに事業部制を廃止して、拠点を集約し、能力の高い中間管理職には権限移譲する、といった組織改革を実施しました。社員達も当事者意識を持って得意分野(接客が得意、土地仕入が得意など)に集中するので、組織も上手く機能し始めましたし、KPI達成に向けて一枚岩になることで、受注が増えていきました。結果的にTCを導入した年は、前年比146.7%を達成しました。品質改善もとても進捗しました。当社が加入している企画住宅のボランタリーチェーンで品質コンテストがあり、そこで300社中1位を獲得しました。また、工期が1カ月短縮する、全ての現場で是正の残工事がゼロになるなど、品質改善が利益率や資金回収の点でも貢献しています。
Q. チームコーチングが社長個人に与えた影響は?
言葉では「社員の意見を聞こう」「耳を傾けよう」と言っておきながら、全くできていなかった、ということに気づきました。また、90年続く小林創建のブランドを社員達に託すことで、社風が生まれ、その社風は事業部制などの戦略に優先することにも気づきました。
Q. チームコーチングを他の工務店に薦めるとしたら、どの点を薦めますか?
会議の効率化です。工務店の社員は、基本的にクラフトマンなので、現場に行く、図面を書くことが好き、一方で会議は大嫌いなのです。会議が生産性を落としているのだとしたら、TCは社員にとっても会社にとってもプラスになります。